『フォックスキャッチャー事件の裏側』デイヴ・シュルツ殺害は未然に防げなかったのか?
ヤマダです。
ベネット・ミラーが2014年に監督した『フォックスキャッチャー』は大きな話題になりましたが、Netflixのオリジナルドキュメンタリー作品に、フォックスキャッチャー創設者であり、レスリング選手のデイヴ・シュルツを殺害したジョン・デュポンの転落を追ったドキュメンタリーがありました。
レスリング金メダリストはなぜ殺されたのか? 家庭用ビデオで撮影された未公開映像を交え、大富豪から殺人犯となったジョン・デュポンの転落の軌跡を追う。(Netflix公式)
ジョン・デュポンとデイヴ・シュルツの関係を軸に、いかにしてデュポンは殺人を犯してしまったのかを、彼の情緒の乱れや、それに目をつぶってしまった関係者のインタビューと、当時のホームビデオで全編構成されており、再現VTRは一切ありませんでした。
それゆえ、ドキュメンタリーとしてはだいぶ生々しい内容となっています。
情緒不安定の人に大金を持たせてはいけない?
元々デュポンもレスリングが好きでしたが、親に金持ちのやるスポーツではないと言われたり、体が弱弱しいこともあって、そもそも彼に向いているスポーツではありませんでした。
しかし、そんな彼が御曹司という権力をフルに活用して立ち上げたのが「フォックスキャッチャー」です。
彼は選手になるより、チームを持つことにしたのです。
そりゃ金持ちならそっちの方が好きなスポーツであるレスリングに、ちょちょいのちょいで貢献できます。
それも常に自分の傍に置いて、まるで家族のようなかかわりを持つために、広大な彼の持つ農場に選手を続々と招きます。
デイヴも家族を連れて農場にやってきて、半ば共同生活を始める語りの成りましたが、選手間の中はとても良好でした。
デュポンとの関係も、最初こそは住居も与えれば満足行く資金援助もしてくれるなど、良い関係を築いていきます。
ところが幼いころから、家庭環境に難があったデュポンは常に孤独を抱え、今では強迫性障害を患い、時折不可解な言動を繰り返し、選手や周囲の人間を戸惑わせます。
突然黒色が嫌いだからと理由だけで、優秀な黒人選手を突如解雇したり、『フォックスキャッチャー』のワンシーンでもあったような、拳銃をもって選手の前に現れるなど、ほとんど狂気の沙汰だったようです。
それでも選手たちは、援助してもらっている立場なので、意見は常に言わず、悪く言えば黙ってい見ているか、見て見ぬふりを決め込むばかりでした。
特にデュポンの狂気を身近にとらえたシーンの一つに、冗談でからかったデイヴたちに対し、「全員ぶち殺してやる!」と怒鳴る場面がありますが、本当に怖いです…説得力があり過ぎる…
しかしそんな選手の中でも唯一、デュポンに率直な意見を言うのがデイヴでした。
デュポンの異常な行動はますますひどくなり、自分が試合に出るためのシニア部門レスリング大会を開催すると、勝ち目のないデュポンはすぐに八百長に走ります。
これに関しても、皆デュポンの逆鱗に触れるのを避けるため、黙認されてしまいます。
そんなデュポンとは裏腹に、デイヴの知名度はますます上がり、デュポンは次第にデイヴが自分の敵という妄想にかられるようになり…結末は知っての通りになってしまいます。
マーク・シュルツはストーリーテラー
ひとつ気になった点に、『フォックスキャッチャー』では主人公にあたる、デイヴの弟
マーク・シュルツが殆どというか、全く登場しません。
インタビューはデイヴの家族をはじめ、当時一緒に農場に住んで選手として活躍した者たちや、事件を担当した弁護士や検事、デュポンを逮捕した警官など。
なので、ドキュメンタリーを見ても「あ、このシーン、ベネット・ミラーの映画でも見た!」というような既視感は、良くも悪くも、あまりないです。
まあ、『フォックスキャッチャー』はドキュメンタリーではないので、当然と言えば当然ですが、今回のドキュメンタリーにマークが出てこないのには違和感を覚えます。
おそらく『フォックスキャッチャー』のマークは、実際に事件を目の当たりにするというより、デュポンという男の詳細を、観客に伝えるためのストーリーテラー的ポジションだったのかなと、このドキュメンタリーを見て改めて感じました。
これだけ闇の深い事件を、あそこまでの作品に仕上げたのは、ひとえにデュポンという人間と、彼に関わった男の関係をうまく描いたからなんだと、『フォックスキャッチャー』の良さもより再確認できるとおもいます。
あんなに淡々とストーリーが進むのに、すごい引き込まれるんですよねえ…
いかに友情が脆いかも教えられる作品
デイヴ射殺後の判決までを描いている本作。
デイヴ殺害後は屋敷に立てこもるデュポン。警官は交渉に出るも、デュポンが就寝すると伝えると、なぜか警察はそれを許可。
警察はメディアからいい加減な対応を非難され、「デュポンが銃を向けた先にある防弾チョッキは、彼の資金で得たものなんじゃないか?」なんて癒着まで騒がれます。
しかし、暖房を止められたデュポンは、機械の様子を見に屋敷を出たところで逮捕されます。
デュポンの裁判は精神鑑定で左右される運びとなりますが、デュポンは逮捕時は髭なし髪も整えていたのに、髭はボーボーで髪も伸び放題、最後の方は車いすで法廷に登場するなど、精神に異常があったことをアピールするのに余念がありません。
そして農場にいた「フォックスキャッチャー」の面々も、デイヴ側に着くか、デュポン側に着くかで揺れ動きます。
私たち外野組からすれば、被害者側に着くのが当たり前のように思えますが、選手も選手生命以外に家族を養うために、デュポン側に着くこともありました。
実際にロシア人で、デイヴとは親友の選手は、母国が不安定ということもあり、デュポン側に着くことに。
そうやって書くと聞こえはいいですが、要するに友情よりも金をとったということです。
それにデュポンも、好きで強迫性障害を抱えたわけでないし、「フォックスキャッチャー」の人々も、彼の暗い過去を知っているだけに、彼を完全な悪者として見れないのです。
デイヴ・シュルツ殺害は未然に防げなかったのか?
デュポンには有罪判決が下され、彼は獄中でその生涯を終えます。
そもそもデイヴ殺害はなぜ防げなかったのか。
理由は最初の方にも書きましたが、みんなデュポンの異常な行動は分かっていたのに、彼に逆らうことで起きるデメリット(金銭面での援助停止や、身体面での危険)が大きすぎて、黙ってやり過ごした方がいいと思っていたからです。
かといって、その異常な行動に異議を唱えるような行為に一番近いことをしていたのがデイヴであり、殺害されてしまったのも彼だけというのがまた皮肉な結末です…
また、デイヴ自身も身の危険を感じてはいたのですが、「次のオリンピックが終わるまで」と言っていたらこんな事件が起きてしまいます。
危険を察知してはいるけど(ヒノノニトンみたい…)、ずるずると判断を先延ばしにした結果、こんな事件が起きてしまったのでしょうか。
人間歳を重ねるほど、身の危険を感じても、その対処をするのが億劫だったり、状況的に難しいことが多くなります。
例えが大雑把ですが、過労死するまで会社を辞めない(辞めれない)のと似ているようにも思えます。
今回の事件は、誰が悪いというよりかは、色々と負の要素が集まってしまった結果のようにも思えますが、やはり少しでも身の危険を感じたら、「逃げるが勝ち」という判断をする勇気も大切だと思いました…
『MINIATURE LIFE展 ~田中達也 見立ての世界~』に行ってきました。
ヤマダです。
たまたま奥さんと出かけてた先で、個展が開かれているのを発見し、勢いで見てきました。
日常にあるものを題材にして見立てた写真作品を、2011年から毎日欠かさずSNSにミニチュア写真を投稿する田中達也氏の個展『MINIATURE LIFE展』
ポスターのような、クロワッサンを雲に見立てたミニチュアを始め、アイスクリームを地球に見立てたりと、一見食べ物を粗末にしてると炎上しそうな感じですが、食品サンプルなので、コンプラ的にも素晴らしいポテンシャルを発揮する、今の時代を上手に生きてる作家さんです。
なんでもあの『アントマン』にも作品提供をしてるとか。
会場は全て撮影OKとなっており、中には実際のミニチュアも多数展示されていました。
こういうのとか
こういうのとか。
この画像のミニチュアは、クリアファイルのデザインにもなっていました。
私自身、田中氏のインスタやtwitterのフォローもしていないという、にわかの極みでしたが、今回の個展を機に早速フォローしました。
入り口では、いかにしてミニチュアが誕生するのかを、アイデアを出すところから順を追って説飯してくれました。
なんでもiPhoneのメモアプリに、アイデアをどんどん書き込んで、TO DOリストのようにしてました。
因みに買い物をしてる時が一番アイデアを思いつくと書かれていました。
ちなみにビジュアルにもなっていた「雲ワッサン」は縦ではなく、横長の写真として展示されていました。
『スカイライン』かな?
また、作品を見ていると、とにかくどれもタイトルの洒落が効いてて、それだけでも十分面白かったです。
個人的に一番ツボだったタイトルがこちら。
実物のミニチュアは、会場でも多くの人が写真を撮っていて、ただとるだけではなく、ちゃんとミニチュアの世界でも遠近感を出して、田中氏のような写真に近づけようとチャレンジしていました。
別に真似て撮ってみようといった文言はないのですが、暗黙のチャレンジゾーンのようになっていました。
私は写真の腕前はドイヒーなので、早々に諦めてじろじろと作品を見ていたり、作品を撮っている人も眺めてました…
最後の方には、朝ドラ「ひよっこ」のOPで撮影されたミニチュアも展開されていました。
覗き穴のようなところがあり、そこから見ると、ドラマのOPを生で再現できるというコーナーで、ここでも覗き穴から写真を撮っている人が大勢いました。
写真の腕前がへぼい私でも、これなら田中氏に近づける…そう思って撮った画像がこちら
…
会場の出入り口には物販もたくさんあり、クリアファイルとか缶バッチとか、ポストカードセット(ばら売りもアリ)も売ってました。ほとんど会場限定商品。
にわかな私も意気揚々に、ポストカード3枚と、クリアファイルを買ってきました。
中には500円で海洋堂と田中氏のコラボガチャガチャもあり、そのミニチュアを使って写真を撮って、田中氏が審査するコンテストも行っているそうなので、我こそはという方はぜひ。
ポストカードはせっかくだから、飾りたいなあ…額縁買おっ。
【2行目からネタバレ】『スカイライン 征服』感想。何やかんや続編の伏線があった完成度だけは高い映画
ヤマダです。
ズバリ、最後だけ『第9地区』でした!!エビッ!
私がまだ大学生の頃、バイトしていたツタヤで限定レンタルされていたと記憶する『スカイライン 征服』
当時の店長がすがすがしい表情で『クソだった!』と言っていたので、ずっと気になったまま、私バイトを辞め、職を転々とし、そして現代…
まさかの続編が上映されると聞いて震えました。えっそんな人気あんのこれ?
明らかに漂うB級SF臭。
果たして続編ができるほどの理由が本編にあるのか、確認して見ました。
案の定、何で宇宙人が襲ってきたのかは謎
プロローグでいきなり宇宙人の出す青い光から、人が吸引されるのですが、別に全編通してなんで地球を征服しにきたのかは説明されません。
ただ、人間のあるものを摂取するシーンがあることから、征服というよりかは、ガソリンスタンドみたいなノリで来てるのかもしれない…というイメージ。
給油しに来たのに、ほとんど戦争並みの戦力でやってくるあたり、向こうの星にはもうエネルギーがないのでしょうか…
我々視聴者は、なんとなく宇宙人の目的は分かるのですが、被害にあってる人たちはそれどころじゃないので、「あいつらなんで宇宙に来たんだよ!」と言ったやりとりはあんまりなかったように思います。
それこそ『シン・ゴジラ』みたいに、現実に宇宙人が現れたらどうするか?と言った詳細は全く描いていないです。
パニックものだから当たり前だと思いますが…
人件費削減なのか、VFXを使いたかったのかは分かりませんが、唯一宇宙船と肉薄したのがドローン機というのもなかなかシュール。みんな(4人くらいだけど…)凄いドローンを応援してるシーンもまたシュール。
ド派手なドンパチがないのは、ある意味で続編の伏線かも
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』とは違って、宇宙人や宇宙船が生々しく、激しい対決も、さっき書いたドローンがミサイルぶっ放した適度で、あとはひたすら主人公が逃げ惑うという展開。
本ポスターにいるうちの1人が、割と早い段階でリタイアするなど、なかなかな展開を見せるも、最後は「もうダメかもわからんね…」感がこっち側にもひしひし伝わって来て、結果ダメでした。という…
ラストの方なんか、主人公殆どグーパンで宇宙人と戦ってました。
そりゃ、奥さん妊娠してるから、グーパンでも立ち向かうってのがイクメンたるものなのかもしれないです。
公開当時そんな言葉はまだなかったですけど…
しかしこの肉弾戦こそ、ある意味もう直ぐ上映する続編の伏線?なのではないでしょうか!?
だって!続編には『ザ・レイド』でシラットがいかに凄いかを披露したイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンが出演してるから!
もうこれは、「前作はお粗末な乱闘だったけど、続編のアクションはリアルガチだから」と説明されているように聞こえなくもないです。
『マイル22』にて重要参考人として護衛される役を演じると「絶対護衛いらなくない?」と騒がれたイコ先輩が、宇宙人とシラットで戦うという、誰か思いついたとしても、やらないようなことをこの映画はやっているだけで、ちょっと評価上がります。
最後は『PSYCHO-PASS サイコパス』×『第9地区』
結局主人公と奥さんは母船に吸収されてしまい、奥さんは妊娠してると分かると、他の人とは別の場所に連れて行かれます。
まるでゲテモノ系の薄い本みたいな展開ですが、主人公も宇宙人に捕まると、脳を取り出されてしまいます。
この宇宙人は脳みそを動力にしているのです。
さながら脳みそが移動していく様は、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』のシビュラシステムのようでした。
(母船の中は、こんなに小奇麗?な感じではないですが…)
しかし主人公はプロローグでギリギリ吸引を免れたためか、脳を吸収されても自我が残っており、吸収した宇宙人の体を乗っ取って、奥さんとお腹の赤ちゃんを守ります。
続編では前作のキャラは登場しないかと思いきや、実は予告のラストで赤い光を放つ宇宙人は、前作の主人公かもしれないです。(フォルムが全く違うので、脳がまた母体を変えたのか、主人公と同じ現象が起きた人が他にもいたか…)
続編では、奥さんは無事なのかどうか、その辺も描いて欲しいですが、そんなの無視して好き方だやってくれそう…(期待
あとB級ぽいことを開き直って、「月刊ムー」の編集長とか、TENGAとタイアップしたりとか、宣伝活動もやりたい放題です。これは観るしかない!
ロックマンが20世紀フォックスで実写化されると聞いて
絶対「ロックマン」より「ロックマンX」の方がハリウッド向けなのに…何で分かんねえかなあ…
先日見かけたニュースで見かけた、ロックマン実写化の件。
小学生の頃どハマりし、いま再びアニバーサリーコレクションで、せっせと「ロックマンX3」をプレイしている私から言わせれば「ロックマン」はむしろアニメ向きな気がしてならない…
そもそも、あんな3,4頭身キャラどうやって実写化すんの…
おそらく実写化するのは上のイラスト。
私がハマっているのは下の「Xシリーズ」。93年から05年の間に8シリーズまで販売されてます。
ちなみに後ろに立ってるパツキンロン毛はもう1人の主人公です。
主な違いはイラストだけではなく、ストーリーや世界観も、Xシリーズの方がシリアスかつハード。
勝手に『ブレードランナー』の影響も受けてると思ってます。
Xシリーズでは、レプリカントのような存在のレプリロイドがおり、ブレードランナーのような存在に、イレギュラーハンターなるものがいます。ようは悪いレプリロイドはイレギュラーとみなされ、破壊されるという、ハリウッドが大好きなとってもシンプル構造なのです。(ただしシリーズが進むとこの限りでない)
しかしシンプル構造なのは敵対関係だけで、シリーズの折り返しになると、青い主人公・エックスがまさかの赤い主人公・ゼロより冷遇されたり(ヒロインが登場しない。アニメシーンが少ないなど)、ゼロでプレイすると、もれなくヒロインをぶっ殺してラスボスに進むという、トラウマ展開に。
(セガサターン版に至っては、エックスの姿すらないという)
主人公もプレイヤーも心に大きな傷を負う、ハリウッドも開いた口が塞がらない仕様となっています。
それだけにドラマチックな展開を是非実写でなくとも、アニメ化とか…して欲しいなあ…
個人的にはX4,5をメインに、作中で過去回想みたいな形で1〜3を描きつつ、6〜8はもう最悪無視する方向で…(実際もともとはX5で完結するはずだったらしく、それゆえX6以降のストーリーのとってつけた感は否めません)
あとアニメにすれば、主人公エックスの声優はもれなく櫻井孝宏に、もう1人の主人公ゼロは置鮎 龍太郎(朽木白哉とか)になるでしょう。
もうホントアニメ化すればいいのになあー。
って言ってますが、実はショートアニメはすでに存在しているという。
ちなみにX4も、初のプレステを媒体としてリリースということもあって、アニメシーンがたくさんという気合の入り方。
なお、OPと、EDを歌っているのは、あの仲間由紀恵さんです。本人はやっぱ黒歴史と思ってるのかなあー…
ホント、ポリゴン・ピクチュアズ辺りでNetflixオリジナル作品としてアニメ化して欲しいなあ…
まあ、私の支離滅裂なブログより、仲間由紀恵さんの貴重なインタビュー記事の方が参考になると思います。
CDの値段まで説明し、良心的な宣伝をする仲間さん(当時17歳)
『ヘルボーイ』とかいう異色のギャップ萌え映画
ヤマダです。
『ヘルボーイ』を1、2と立て続けに見てみました。
元々は、ロン・パールマンってあんなにキャラ濃いのに、主演作って『ムーン・ウォーカーズ』とかいうSFのフリした(悪い意味で)現代アートみたいな映画くらいしか知らないし…というのが発端。(あっそもそも舞台が現代じゃないから現代アートでもないのか…)
あと、『ファンタビ』にも出てたんですね…見たけど全く登場していた記憶がない…
他方で『ヘルボーイ』ははまり役と耳にしていたので、どんなもんだろうと見たら、本当にはまり役で笑ってしまいました。
あと、『シェイプ・オブ・ウォーター』の「彼」が普通に出演してるのにも笑いました。
あと、デイン・デハーンが女装して出演しているのには驚きました。
ヘルボーイの溢れんばかりの「やれやれ系」主人公はなかなか癖になりますが、それ以上に、化け物の成りなのに、子供と一緒にクッキーと牛乳を飲んだり、やたらキャンディ舐めたり、猫を溺愛していたりと、これでもかというほどのあざといギャップ萌えを狙っているのが溜まりません。
猫好きに悪い奴はいないとはよく言ったものです。(そういう意味だけで観れば、『シェイプ~』はよくない。よくないですぞ…怒)
ちなみにロックマンが好きな私は、所見でヘルボーイを見た時に、完全に「ロックマンエグゼ2」のガッツスタイルと思っていました。
(上がry
あの腕、『ゴールデン・アーミー』だと、本当にただのデカくて固い(変な意味ではない)手なんですね…なんかすごいバージョンアップして敵を倒すみたいな…そういうのもあるのかと思っていたのですが…
そしてこれは1、2それぞれに言えることかもしれませんが、その後の監督作に影響を与えているシーンが多くて、色々見直してみたくなりました。
2のゴールデン・アーミー同士で戦うシーンなんて、『パシリム』だし…
サマエルとか、あれででっかくしたら『パシリム』だし…
剣で戦うシチュエーションとか、『ブレイド』っぽい…見たことないけど。
剣で思い出したのですが、クロエネンさんも王子もアレですか、武器をいっぱいブンブンしないと死んじゃう病気にでもかかっているんですか…
トンファー風ソードを使う敵さんなんて、表情見えないのにブンブンした後、急にカメラ目線決めてきて吹き出しそうになりました。
(ドヤッ!
あ、アクションシーンは断然『ゴールデン・アーミー』の方がツボでした。
結論:『ブレイド2』みたい
【ネタバレ】Netflixオリジナル『ホールド・ザ・ダーク そこにある闇』感想。闇が深いのは空でも狼でも息子でもなくこのシナリオ…
『ヘルボーイ』を見ているヤマダです。
先日解禁されたNetflixオリジナル『ホールド・ザ・ダーク そこにある闇』
『ブルー・リベンジ』、アントン・イェルチェン主演『グリーン・ルーム』と、色が入るタイトルが多いですが、今回は『闇』
そもそもどの作品も結構闇深めですが、今回は「闇」そのものに肉薄するような作品なのかなと思ったら、作品自体が「闇」でした。
良くも悪くもなく…(以下ネタバレを含みます)
お話としては、オオカミに1人息子をさらわれたと言う母親メドラから、助けを求める手紙を受け取った作家で動物行動学者?のコア先生が、アラスカのそれはそれはド田舎を訪れて、さらった狼を殺すことに。そんな中、戦争しに行ったメドラの夫バーノンが帰国してきたことで、狼よりも恐ろしい恐怖に直面するというストーリー。
すでに出ているあらすじのとおり、息子をさらったのは、今回は狼ではありません。
と言ってもこの村では過去に数人の子供が行方不明になっており、それはどうやらガチで狼にさらわれてるっぽい?
息子はメドラが殺害し、自宅の地下室に隠していたのを、動物行動学的かどうかはさておき、コア先生が発見してしまいます。
コア先生は地元警察の長、ドナルドに捜査協力を頼まれるのですが、その主たる理由が、「村人に聞いても話してくれないし、話しても儀式だの呪いだの、てんで宇宙人と会話でもしてるみたいな状況なんだよね~」みたいな?
そこにメドラの夫・バーノンが、イラク戦争から戻ってくると、状況は変わっていきます。
息子の遺体を確認しに、署を訪れたバーノンとインディアンのチーオンですが、何の前触れもなくその時署にいた人間を全員始末します。
バーノンは息子の遺体を持ち去ってメドラの後を追い、チーオンは事情徴収しにきたドナルドらを、自宅に隠していた機関銃で迎え撃ち、コア先生は風邪をひきます…
熱でうなされながらも、犯行直前のメドラと唯一接触しているコア先生は、自分のスリをドナルドに伝えるために村に行くと、そこでチーオンの銃撃に巻き込まれるというとばっちり。(結局現場にいたほとんどの警官を射殺するも、ドナルドに射殺されるチーオン)
その間、バーノンは被ると残忍さに拍車がかかる、狼の仮面を手に入れ、メドラを探します。(なんかいろいろ説明してるおじさんいたけど、何言ってるのかよくわからないうえに仮面をかぶったバーノンに殺害される。その後、近くのモーテルにいたおばちゃんに猟銃で撃たれるバーノンという、地味に強いおばちゃん)
メドラは、バーノンとの思い出の地といえる、村から2時間も歩いてたどり着ける温泉にいました。
コア先生とドナルドはその場を訪れようとしたら、隠れてボウガンを放つバーノンに襲われ、ドナルドは死亡。
コア先生はメドラのいる温泉にたどり着くも、バーノンに襲われます。
そして目の前でメドラとバーノンは抱き合い、コア先生はほったらかしでどっかに行きます。
コア先生は何やかんや救出されてお終い。
だんだん書いていて面倒臭くなってきたし、そもそも見ていて思った「なぜ?」がマジで何1つ消化されなかったので、詳細も考察もないという…
じゃあこの映画何が面白いの?って言われると、多分異質な緊張感だと思います。
登場人物みんな暗いというか、キャラに差がないというか、セリフは極限まで少なく、だだっ広い世界観…そんな眠くなる3大要素が揃っているにもかかわらず、一切眠くならない。
それは得体の知れない恐怖がじわじわやってくる演出や、ドンパチまで一触即発の空気など、とにかくそんな演出がずっと続いて気が抜けないです。
世界感が広大なだけに、ぱっと見そんな感じはしないんですけど、蓋を開けたらびっくり『グリーン・ルーム』に負けず劣らず。
ただ度々耳にしていた「監督の作品の中で最も死体が多い」という謳い文句。
確かに多いんですが、残虐描写はスキップして、完全に事後現場だけパシャパシャ映つしたり、
機関銃でゲームのごとくサクサク警官が死んでいくシーンとかなので、『グリーン・ルーム』みたいな犬に噛み殺されたり、いきなり鉈で腕ズタズタの千切れかけになるような、ハードゴアな演出は皆無です。
そういうのを期待すると、寒々しい気持ちになるので注意です。アラスカだけに…
多分、エンタメ性も社会性も備えたのが『ウインド・リバー』で、エンタメ性とアート性を備えたのが『レヴェナント』、エンタメ性も社会性も備えなかったのが『ホールド・ザ・ダーク』なのでしょう…
結論:『グリーン・ルーム』の方がグロい。(そういう映画じゃないし…)
【現在179作】Netflixマイリスト全消化計画/10月・導入編
ヤマダです。
先週あたりに書いた【Netflixマイリスト全消化計画】
この度やっと職が決まり、いよいよ今月の15日から就業開始です。
ということは。
以前計算した作品消化ノルマの計画は、無職でのタイムスケジュールをもとに算出したので、文字通り音を立てて破たんしました。
もう一度、計画を練り直さなくてはなりません…
9月末もぼちぼち作品を見たり、怒涛の配信終了ラッシュが起きたりしたことで、現在、映画だけで179本マイリストに残っています。
今日を抜いてあと90日なので、毎日2本でギリ消化の計算は変わりませんが、いかんせん一日中いつでも映画が見れる環境はもう無くなります。
幸い派遣社員だから(?)残業はないらしく、しかも実働7.5時間という良環境。(でも時給制だからその辺は複雑な気持ち)
そうなると出勤前と帰宅してからで、いかに時間を確保するかが勝負の分かれ目…!
朝は奥さんの方が先に家を出るので、自分が出勤するまでの空いている時間が…大体30分。
そして奥さんが会社が遠い&残業1時間なので、後に出勤した私が早く帰ってきてしまうという、不甲斐ない状況が生まれますが、これによりまた30分ほど時間が確保できそう。残り一時間は休憩時間と言いたいところですが、映画を見れるオフィス環境かどうかは不明…ザ・忖度。
前職はオフィスぼっちをこじらせていたので、平気でスマホでネトフリ見まくってたんですが、今回はどうなるのか…
そもそも前の会社は休憩時間が決まっておらず、自分の好きなタイミング(私の部署はある程度の人数が残っていないといけないので、この限りではありませんでしたが…)で休憩に行けたのも大きいですが。
なので今回は休憩時間に見るというのはなかなにキビィ気がします。
というわけで、残り3時間分をどうするか…通勤は自転車にする予定なので、加算は無理…・¥
睡眠時間を削るのは最終手段にしたいなあ…うjjjjjjjjjjjjjjj9k、00000000
しかしこれではせいぜい平日は1本しか見れないなあ…うーん…
ただまあ、本数も配信終了して勝手に減ってしまう可能性を考えると、諦めるにはまだ早い気がするので、とりま1日1本~1.5本は確実に消費していこうと思います。特に今月はまだ不確定要素が多いというのもあるので…
果たして消化できるのか…
P.S
ボタン一つでキーボードにロックかけれるようになりたい。