【ネタバレ】『KUSO』見てきたけど、糞すぎクソワロタwwwww【うんち】
監督のスティーブンこと、フライング・ロータスが日本のサブカル好きということで、いつもより草多めで生やしております。
※本記事には、卑猥、あるいは品性を著しく欠く表現が多分に含まれていることを、あらかじめご了承ください。
あまりの阿鼻叫喚な図ゆえに、見終わった後に感動さえ覚えるという、史上最強のフォトジェニックMOVIE。『KUSO』
私は映画をよく見るようになった当初、いかにキワッキワの作品を見るかがステータスだと思っていた、恥ずかしい時期がありました。『悪魔を見た』『ムカデ人間』『スペイン一家監禁事件』『セルビアン・フィルム』etc..
『KUSO』のあらすじを読んだとき、そんな当初の間違った方向に向いた情熱がめらめらと燃え上がってしまったのでした。
ロサンゼルスで謎の大地震が発生したのち、人びとは顔にイボができる謎の電線病に侵されてた。さらに首にしゃべるコブができた女性、とんでもない虫を使って人びとの治療にあたる医者、常に腹を下す男の子、コンクリートを食べ続ける女…そんな奇妙な人びとが織り成す物語がクスリでもキメてんのかと疑うほど強烈な映像表現で描かれる。
原題ママで日本上陸した本作は、私が住んでいる地域でも1週間限定のレイト1本だけという(レイト料金対象外)
前回のブログに書いたN君を(誘われなければ絶対に見ないような作品に)道連れに誘い、 劇場に足を運ぶと、そこには20人ほどしかおらず、40近いシネフィル風の人や、20〜30代のサブカル好き、悪ノリの学生数人に、悪ノリの無職2人がいました。
私は上映劇場で以前働いていたこともあり、いつも映画を見るときに「楽しんでね」と声をかけてくれる支配人も、この時ばかりは「返金は承ってないからね…」と仰っていました。
N君の、鑑賞前に「売店でなんか食う?」という凶行を食い止め、いざ鑑賞してみたのですが、想像以上に完成度が高いです。
特にOPは、糞映画を見に来たはずなのに、音楽も相まってクソかっこいい。フライング・ロータスならではのサントラにしびれてしまいます。
なお全編通して、登場人物がうんこまみれになるか、ザーメンまみれになるか、ゲロまみれになるか、という感じで進みます。本当に。
①しゃべる瘤を持つ女
首を絞めないとイケない男と、その彼女の話。
テメーのザーメンを女性の顔に塗りたくり、そのザーメンをなめる男という、のっけからパンチの強い演出…
女の首にはおっさんの声でしゃべる瘤があり、なんやかんや受け入れるしかないないんだよと諭す、しゃべる瘤。その方法は、男のイチモツを、瘤が咀嚼してあげるというもの。
しかもこれが男曰く、めちゃくちゃにいいらしく、瘤に射精。相互理解が深まりハッピーエンド。なんだこれ…
②とんでもない虫を使って人びとの治療にあたる医者=ミスター・クイグル
どんな恐怖症でも100%完治させ、しかも格安の料金で治療してくれるミスター・クイグル。
放送事故が起きた時に差し込まれるような背景画像に、クイグルがずっと脱糞しながら、「俺の治療はすげえんだぜ(ブリブリッ!)」と宣伝する狂気のCMをみて、自分の恐怖症を克服しに来た男性の話。
しかし受付の女(?)は、何か質問をされるたびに「中絶するの?」「おりものなの?」とまるで会話が成立しません。イラついた男性がワンパン決めると、女(?)はすっこんで代わりにダッチワイフが召喚されるという…
ちなみにこの男性は、おっぱい恐怖症という、長井秀和が聞いたら卒倒しそうな症状をもっていました。
しかし看護婦が爆乳ゆえに、途中から気を失います。
目が覚めると、男性はミスター・クイグルのうんこにまみれていました。くっさ。
クイグルの治療法というのは、アナルから出てくるキモい虫から発射されるザーメンを飲み干すという、日頃どんな生活をしていたらそんな発想ができるのか、目を疑うものでした。
しかし…なんと男性のおっぱい恐怖症は完治します。ミスター・クイグルすげー!という話。なお治療シーンは、明らかにヤクをキメてるとしか思えない映像の連続です。正直このシーンが一番頭から離れません。
③常に腹を下す男の子(KUSO2049)
お母さんの料理がゲロみたいなのが原因なのか、四六時中うんこをもらす男の子。
しかし森の中で偶然見つけた穴から現れる人物に、自分のうんこを塗りたくると、頂上的現象が起きます。
話とは全然関係ないのですが、このパートで流れる劇版が、いちいち『ブレードランナー2049』みたいで草生えます。
☆☆飯が最高にマズそうな映画ランキング☆☆
NO.1 『KUSO』←new!
NO.2『エヴォリューション』
✴︎☆✴︎☆✴︎☆✴︎☆✴︎✴︎☆✴︎☆✴︎☆✴︎☆✴︎
④コンクリートを食べ続ける女
ほぼ黒人キャストの本作で、唯一登場する日本人女性。
椿鬼奴を四六時中ぶん殴ったみたいなしゃべり方をするため、何を言っているのかほとんど聞き取れません。英字幕が出るため、読める人はそっちを読んだ方が吉。
穴から赤ん坊の声が聞こえるので、助けに行こうとしますが…。
穴を下りていくシーンは極限までグロくした、USJのアトラクションみたいで面白かったです。面白かったけど、あれをVRにされたら2秒で吐いていたと思います。
こんな感じのストーリーが交差しながら描かれます。
あとは変なムックみたいな同居人がいる女の子が、中絶しようとする話とかもありました。
ちょいちょい挟まれる、大地震後のロスの状況はシュールの極みでジワりますし、日本のサブカルパロディも散見しました。
私が分かったのは「テラフォーマーズ」と『ghost in the shell / 攻殻機動隊』くらいだったので、まだまだたくさんある気がします…
鑑賞後、意外とまじめに作られていたと感心していたN君は、本作が「実存主義や本質主義を最高に皮肉って描いている」的なことを言っていました。が、むずかしいことが分からない私は、おっぱい恐怖症の男が無事治ったことに感動したままでした。実存主義で世界を救えなくても、おっぱいは世界を救うからね…えいっえいっおっぱーい!
完
(言わずもがな、本作を見るとフライング・ロータスの曲が聴きたくなります)