日刊ねりきり

妻と2匹の猫と暮らす、「社会派な作品見てる俺カッケー」と言う残念な人のブログ。最近の趣味は洗濯とロックマンX4をプレイすること。映画のこととか日々のことをモタモタと…

『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』大雑把な性格の人にはおそらくウケない恋愛映画

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ヤマダです。
 
涙ながらに恋愛話をしている人の目の前で、せっせと天津飯を食らうほどに冷血な私が、「サブカル要素満載の等身大ラブストーリー」を見て面白いわけがなかったんです…天津飯おいちい…
 
今回はネトフリマイリスト消化も兼ねて『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』を見ました。
 
なんというか…好き嫌いが分かれそうな作品でした。
私はぶっちゃけ全然でした…

章立てが細かすぎる

以下、作中に登場する章のタイトルを(めっちゃ頑張って)書き出してみました。誰得完全版です。

2009年 秋
  1. アルマン
  2. アメリ
  3. 何か起きないといけない
  4. 2つの土曜と2つの日曜
  5. バンジャマン
  6. ウジェーヌ・グリーン
  7. 自転車 夜のパリ
  8. シェフの特製ティラミス
  9. 明日まで何も考えない
  10. 二度目の出会いは心臓をひと突き
  11. 白い世界 (幽体離脱 その1)
  12. アメリ & アルマン
  13. サバイバル番組(ルビ:コーランタ)のチリ人
  14. バタッ
  15. 垣根の中(幽体離脱 その2)
  16. 垣根から出る
  17. AVC
  18. サルコジは存在しない 
  19. オルフィラ通り
  20. 招待
  21. シンプリー・マーケット
  22. ディナー
  23. X

 

第二部

2010〜2011年 冬

20. 過ぎゆく時間

19. ファンオー

18. カティア 新参者

17. オー=フォール峠 

16. 涙のあと「サラマンドル」

15. ファンオー 単純過去形

14. 私のいとこ

13. 秘密

12. そして夜になった

11. 愚か者たち(ルビ:レジディオ)

10. ハズキ

9. リュシー・イン・ザ・スカイ

8. ゾンビ

7. サン=ディエリでのクリスマス

6. リュシーの部屋で

5. ハレルヤ

4. オルジュヴァル

 
一年後(エピローグ)

3.ムンク

2.盆栽

1.終電車の中で

 

細かっ!

『フレンズ』のモニカ・ゲラーかよ!

 

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膨大な写真を人力検索機のごとく仕分け作業をするモニカ・ゲラーさん

 

わずか90分の作品に、およそ50近い章で構成されているのです。

あまりに細かすぎるため、章立てを見ただけで、ストーリーの半分は理解できると思います。

 

本作は要約すると、(以下ネタバレ)

無職で禿げでロン毛でサブカルオタクの主人公アルマンが、ジョギング中に一目ぼれした女性、アメリをレイプ魔から助け出し、なんやかんやあってアメリが妊娠、しかし子供を産むことに答えのない自問自答を繰り返した結果、黙って堕胎しアルマンとの絆が危うくなるも、なんやかんや関係修復できたよ

っていう話です。

 

たった数行でまとめれるようなストーリーが、なんで50章にもなるんだよって、話がこれでもかってほど逸脱するからです。

 

アメリがレイプ魔に連れていかれて、どうなっちゃうの!?って時の次章が「シェフの特製ティラミス」ですからね。どうでもいいわっ!

 

そんな調子で、ストーリーに直接関係ないようなモブキャラにさえ章立てしちゃうくらいなので(しかも取り立ててフツーのキャラたち)、話が逸れるわ逸れるわ。

 

「あいつ誰だっけ…?」と思っても、大抵主人公の友達の友達だったりするのでへーきへーき。

 

顔のアップが多すぎる

友人に「ストーリーなんてどうでもいい。大事なのはいい画があるか」という人がいます。

彼が本作を見たら、間違いなく血反吐はきながらのたうち回ること必須だと思います。

 

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というのも、本作は基本登場人物のカメラ目線による独白で、ストーリーが進むので、おのずと同じアングルで、顔のアップがほとんどになってきます。

 

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こんな感じ。

 

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スカイプみたいになった…

 

あとなぜか背景が毎回PCの背景画像みたいな感じのばっかり。

 

後はよくシャレオツ映画に見られるコラージュ演出?も多数で、このあたりがまた本作の好き嫌いを大きく分けていそうなイメージ。

 

ハゲの瞳が綺麗すぎる

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主人公アルマン(『EDEN/エデン』『やさしい女』に出演しているバンサン・マケーニュ)は冴えないサブカルハゲ青年という設定で、おおむね風貌もその通りなのですが、いかんせん顔がイケメンすぎるという、美形が仇となる配役に…

 

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正直ジョギング後のシャワーシーンは、ロン毛ハゲというのも相まって、水の出ているシャワーヘッドを口にくわえるシーンはかなりハード・ゴアでしたが、顔自体はやはりイケメンなんですよね…

もういっそのこと『飢えた侵略者』に出てきた坊主みたいなイメチェンすればいいのに。

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とにかく上記でも書いた通り、ドアップの多い作品ゆえに、アルマンの尋常でないほど澄んだ瞳が映し出されるたびに「ハゲでもイケメンっているんだなあ…」と驚かされるばかりで映画そっちのけでした。

 

 

ポーリーヌ・エチエンヌの出番が少なすぎる

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今、私の中で最もホットなフランス女優、ポーリーヌ・エチエンヌも、主人公の親友の妹というちょい役で出ています。

 

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エチエンヌは『EDEN/エデン』で主人公のガールフレンドを演じたり、ライオンは今夜死ぬでも主人公の若き頃の恋人として登場するなど、結構いい役の多い女優さんです。

 

ただ本作では、割と良識人ばかりで逆につまらないくらいの登場人物たちに紛れて、一人だけやや電波ちゃんな役として登場しています。

なんかの文化に傾倒し過ぎて、集団生活始めちゃう感じです。

 

出番自体もそんなに多くなく、ノイズの多い画面越しから兄に信号を送るという、書いている私もあまりよく理解していないような場面でしか登場しません。

 

まあ、可愛いからいいんですけどね。こちらからは以上です。

 

まとめ

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こんな感じで、『好きにならずにはいられない』みたいな作風を予想していた私には、全く合わない作品でした…今になってビジュアルの雰囲気を真に受けてしまうとは…

 

逆にどんな人にこの作品は向いているのか考えましたが、共感を煽るような邦画ラブストーリーを見ている人の方が、案外好きな作風かもしれません。おしゃれだし。

 

「映画は基本邦画だけで、洋画はみんなおんなじ顔に見えるからわかんな~い」って人でも、本作はハゲとハゲの彼女とハゲの親友と親友の彼女しか出ないから、ちゃんと見分けれます。

 

ちなみにラストでアルマンは「僕らはカップル 彼女(アメリ)は最愛の友」と言っているので、子供ができた時の展開も含めて考えると、多分将来的に2人は別れるなあと思いました(辛辣)