『シティ・オブ・ゴッド:10年後』批評家はむしろこのドキュメンタリーを見た方が…
コピペかな?と言うほどど直球なタイトル…
しかし、その題名に偽りのなし。多くの出演者の10年後を、光あり闇ありで捉えています。
あまりに登場人物が、多かったので、このブログでは『シティ・オブ・ゴッド』出演後最も成功した人と、そうで無い人を代表して抜粋しました。
10年後、最も輝いた人:ポスターの女の子
本編での出番は少しだけだったものの、アメリカ版のポスアーには大きく取り上げられたことから、その後はスカウトされるなどして、渡米まで実現させる、まさにアメリカン・ドリームを体現した女の子。まるで絵に描いたようなサクセス。
ドキュメンタリー内のインタビューでも、終始笑顔の彼女は、よくアメリカ人が取材とかで興奮気味に「アイム・ソー・エキサイティング!」て言うときあるじゃないですか。ずっとそんな感じです。なんか眩しすぎて、目が潰れるかと思いました。(27歳派遣社員)
10年後、最も闇の深い人:3人トリオのうちの1人
役名は忘れてしまいましたが、3人トリオ的ポジジョンで登場するうちの1人(本編では計画の途中で木からも降りて帰ってしまう男の子)が、何らかの事件に巻き込まれたのか、あるいは関係しているのか、とにかく行方不明になってしまったのです。
男の子の母親は、まだどこかで生きているに違いないと、インタビューで訴えますが、望みは薄く、涙するシーンも…それまでが結構陽気なトーンもあったので、このドキュメンタリーではダントツの闇の深さでした。
『シティ・オブ・ゴッド』出演は成功ではなくチャンス
無名だった人を多くキャスティングしたにも関わらず、多くの映画祭に招待されては高評価を得た『シティ・オブ・ゴッド』
しかし、これで有名になって生活が良くなるわけではなく、皆あくまできっかけときて10年間を過ごしていたと言う感じ。
歌手になって、スターの人もいれば、ギャラを親にとられて嫌になり、俳優からホテルの使用人に転身した人、親になった人…
そして共通して言えるのは、『シティ・オブ・ゴッド』に出演したからと言って、一発で裕福にはなれなかったと言うこと。
しかし出演自体は大きな変化をのキッカケになった事は間違い無いので、そのチャンスを生かすか殺すかは自分次第。それでこの10年間が変わってきます。
結局のところ、黒人差別を受けるのは変わらなかった
インタビューで皆口を揃えて言うのは、黒人として差別を相変わらず受けていると言うこと。
女性や同性愛者が発言力を持つようになる中、自分たちは映画で知られても、結局差別の目は変わっていないとか。
差別を相変わらずしておいて、いったいどのツラが『シティ・オブ・ゴッド』を高評価しているんですかねえ…