『メン・イン・キャット』感想。ネタバレ。バカと猫とCEOは高いところが好き
邦題は、あの『メン・イン・ブラック』のスタッフが製作していることにちなんでこのタイトルに。
原題は英語のことわざ“A cat has nine lives.”(猫には9つの命があることにちなんで、なかなか死なない)ことから『Nine Lives』という全く違うもの。(あながち「100万回生きた猫」ってのもおかしな話ではないのかも…)
CEOは高いところがお好き
自社ビルが高くなきゃイヤ!という清々しいほどおバカっぽいCEO(ケヴィン・スペイシー)は、家庭を顧みず、仕事に励む(主に部下をこき向かう)日々。
娘の誕生日の日にも、彼のポストを狙う部下に屋上に呼び出されると、ご自慢の高い自社ビルから転落。一命は取り留めますが、それはその時娘のプレゼントで持っていた「MR.もこもこパンツ」という、人としてギリギリのネーミングセンスの猫に乗り移ってのことでした。もこもこというか、もふもふ…
まさかの?クリストファー・ウォーケン出演
怪しげなペットショップ(猫限定)の店主で、猫になったスペイシーと唯一意思疎通なできる老人に、あのクリストファー・ウォーケンが。
クローネンバーグの『デッド・ゾーン』に出てることから、勝手にカルト級の作品常連みたいなイメージを持っていたのですが、wiki見るとめっちゃ猫好きでハウツー本に序文を寄せたりしてるそうです。ほっこり。
まあ、猫と喋れるという能力は、『デッドゾーン』の超能力?を使う役と共通点があるような無いような…(ない)
(こんな怖い顔して、内心はすげえキャッキャしてるんだろうなー…メイキング映像とかないのかな…)
猫飼いが見る、本作での猫演出
なんともまあ、ウザそうな見出しですが…
猫は実写とCGを上手く使い分けて描かれており、コミカルな演出は基本CG
CGで動く猫もといMR.もこもこパンツは、そこまで過剰な演出はされていません。
一方で、猫の餌とトイレが隣同士とか、猫の飲酒、シリアルを食べるなど「それはヤメテ…」となるシーンも多数(フィクションだから…)
そもそも意識はスペイシーて、体は猫なんだから、酒飲んだら普通に体が受け付けないんじゃね?とか細かいことは考えず、全ての猫モラルを投げ打って頭空っぽにして見るのがおススメです。だってフィクションだもの。
【ネタバレ】ラストはある人とある人が男になります。
(私がねりさんだっこしてる時大体こんな感じ)
スペイシーさんがにゃーにゃー言ってる間にわCEOのポストを腹黒な部下が奪ってしまい、マスコミを集めて就任式典?のようなものが開かれます。
そんな中、スペイシーの息子(28歳、スペイシーと前妻の子)が、自社ビルの屋上へ行き、(この息子が父が仕事で帰ってこないから、同じ会社に入社するという、ちょっと粘着気質なのですが…)父親のポストが奪われ、自分もクビにさせられた腹いせにビルから飛び降りようとします。
そこで、猫のスペイシーは慌てて止めに行きますが、実は息子は飛び降り自殺じゃなくてパパがプレゼントでくれたパラシュートでスカイスクレイパーからダイビングしただけでした。
なんだ違ったのね…と安心半分絶望感半分で墜落するMR.もこもこパンツ。
そして墜落と同時にスペイシーの意識が戻った!息子はダイビングで男をみせて会社を守った!(なんでか説明するのは面倒臭いので本編見て!!!)ポスト狙いの部下は車に轢かれて魂が別の猫に!もこもこパンツはご存命!スペイシーは結局パンツを引き取ってあげてめでたしめでたしぃ!(やけくそ
まとめ
自宅の猫におっさんの声を当てるなら、(主に番宣の時の)エンケンさんがいいなあ…「餌、くれよな!」みたいな。