『セレニティー:平穏の海』が平穏どころかバーニング・オーシャンしている件
私が好きな洋画の脚本家にスティーヴン・ナイトという人物がいます。
最近だと『蜘蛛の巣を払う女』で脚本を書き、監督も担当している代表作には、トム・ハーディがマジでずっと電話と運転してるだけの映画『オン・ザ・ハイウェイ』(良作)を手掛けた人物です。
そんな彼が、再び監督・脚本を手がけたNetflix映画『セレニティー:平穏の海』が配信されます。
ところが、すでに本国では公開されているこの作品がめちゃくちゃ酷評されているそうなのです。
もう酷評され過ぎて、「一周回ってカルト映画なんじゃね?」なんて意見も出ているほど。
これは気になりますねえ…私は期間限定とカルトという言葉にめっぽう弱いので、すでにワクワクしております。
スティーヴン・ナイトは安定した脚本家
監督や脚本家には、作品の評価に波がある人もいますが、スティーヴン・ナイトに関しては、いくつか作品を見た上で、安定した面白さを提供してくれる脚本家だと思っています。
ジェイソン・ステイサムの、これまでにないらイメージを見せてくれた『ハミングバード』は、ステイサムファンの間でも異色作として評価が良く、『オン・ザ・ハイウェイ』は一風変わった設定ながら、人に勧めたくなるくらい面白い作品です。
他にも、ブラッドリー・クーパーが自己中すぎて進んでワンオペみたいなことする料理映画『二ツ星の料理人』では、主人公でシェフのブラッドリーが、べろべろに酔っ払ってライバルの厨房に勝手に入り込んでウザすぎる絡みをした挙句、自殺未遂をするという伝説のシーンがあります。(このシーンがもはやカルト)
それだけに、『セレニティー:平穏の海』の酷評は、そのまま受け入れていいものか、若干疑問が残るのです。(見てないから当たり前か)
どうもラストの展開に問題があるらしい
wikiを見ると、ラストに待ち受けるどんでん返しが酷評を招いていると書かれており、奇をてらった終わり方をしたら、想像を絶するレベルで受け入れっれなかったという様子。
「どんでん返しで酷評」ってなんかすごいスベッたギャグみたいで、字面を見ると暗い気持ちになりますが…
でも予告を見ると普通に面白そうなんです。
閉鎖的な島で起きる事件とか、自分だけ知らない事実とか…
でもでも、やっぱりwikiをみると、「設定で人を惹きつけるも、結果的にがっかり感やばい」みたいなことが書かれてまた暗い気持ちになり…
でもでもでも、こういった閉鎖的な空間をテーマにした作品って名作が多いようにも感じます。
『コクソン』『フェイク/我は神なり』といった韓国映画をはじめ、同じ島なら『キャスト・アウェイ』、海の上なら『オール・イズ・ロスト』、ラース・フォン・トリアーなら『ドッグヴィル』『マンダレイ』もカルトの領域です。あれ?やっぱこの映画カルトなんじゃ…なんか明るい気持ちになってきました。
まあ、個人的にはちょっとヒールっぽいアン・ハサウェイが見られるので、それだけで全然プラスなんですけど。
とにかくカルトかどうか、早く見極めたい気持ちでいっぱいです。
あと、スティーヴン・ナイトの作品が気になる人は、とりあえず『オン・ザ・ハイウェイ』とNetflixにて配信されている『二ツ星の料理人』(脚本のみの担当なので、そのまま演出されているかは謎ですが…)を見てください。
あの自殺未遂シーンは間違いなくカルト。