Netflixオリジナル『ザ・テキサス・レンジャーズ』を見た。
ウディ・ハレルソン「一晩で悪党50人ぶっ殺していても、俺たちずっ友だょ…」
そういうお話でした。
皆さんはボニーとクライドという犯罪者カップルをご存知ですか?
1930年頃から殺人と数え切れないほどの強盗を繰り返してきて、最後はテキサスレンジャーを含む警官隊にハチの巣になるまで銃で撃たれた、まるで映画のような結末を迎えた実在の人物です。
(詳しくはwikiを見て…)
映画好きの人なら『俺たちに明日はない』のやつでしょ?となるの思いますが、本作はそんな2人を老練なテキサスレンジャーが執念で追い詰める映画です。
ただ主人公のフランク・ヘイマー(ケビン・コスナー)と、メイニー・ゴルト(ウディ・ハレルソン)が想像以上におじいちゃんなので、ゴリゴリのクライムサスペンスを期待すると肩すかしを食らいます。
おじいちゃんだから、逃げ足の速いクソガキにも2人がかりで追いつけない始末…
しかし、彼らには若手にはない経験則があり、そのスキルでどんどんボニーとクライドを追い詰めていきます。
ケビン・コスナーが渋すぎて辛い
『ザ・テキサス・レンジャーズ』にてフランクを演じるケビン・コスナーですが、あまりにも重い過去(記事冒頭参照)を背負っているためか、非常に演技が渋いです。
言うこともいちいち渋い…ボニーとクライドを探すために、彼らと幼馴染である警官に協力を頼みます。
ボニーらは警官を無残に殺すため、仲間を殺され怒りに燃えるフランクは、幼馴染の警官に向かって「あいつらはもう人間じゃない、(目をそらす警官に)こっちを見ろ!」と唸ります。か、かっけぇ…
刑事が執念で犯人を追うストーリーは沢山ありますが、その中でも頭一つ飛び抜けるには、やはり演技力なのかと痛感させられる作品です。
ウディ・ハレルソンのやる時はやる感
どちゃくそハードボイルドなケビン・コスナーに反して、ウディ・ハレルソン演じるメイニーは家で娘に「朝ごはんの時間には起きろ」と怒られる、口上手なおじいちゃん。
しかし、そんな彼でも昔はテキサスレンジャーとして、ぶいぶい言わせていたわけて…
クソガキを先回りして追い詰めてるのかとも思ったら、ハアハア言ってるだけで何もできず…と言う体たらくでしたが、なぜかトイレで不良3人組に絡まれた時は1人で全員制圧すると言う活躍を見せました。
こういうギャップに私は弱い…ウディ・ハレルソン万歳…
結局、『ザ・テキサス・レンジャーズ』は面白いの?
クライム映画というよりは、ヒューマンドラマに近いです。
重厚な感じと言うと、ちょっと盛り過ぎな感じになりそうなので、表現が難しい…
ただ、クライム映画なら犯人が早く捕まれと思うものが多いですが、本作はケビン・コスナーとウディ・ハレルソンの掛け合いが最高すぎて、ボニーとクライドが捕まって欲しくないと思ってしまうほど。
名コンビものってやつは、いつだって終わる時は名残惜しいんだなあ…おわり。