【ネタバレ】『サスペリア』でフフッってなった場面まとめ
先日、映画館で『サスペリア』を見た私は、他の方同様、その結末に打ちひしがれて、解説や考察の検索に勤しんでいのですが、何も分かりませんでした(皆、難しい言葉で書くんだもんなあ〜)
じゃあ、ブログに書くこと何もないなあ…なんてのほほーんと過ごしていたら、時が経てば経つほど「なんか、あのシーンだけ"ンフッ"てなったなあ…」と思い出し笑いをするのです。
そこで、一癖も二癖もあるリメイク版『サスペリア』の結末と同じくらい謎に笑えるシーンをまとめました。
①散々生徒をいたぶっておいて、身内の自殺でパニクる魔女
黒縁メガネをかけ、常に遠巻きから様子を見ている魔女がいますが、彼女は魔女メンバーが食事を囲んでいる場で、突然ナイフを首に突き刺して自殺します。
その時の魔女たちが、まるでこの世の終わりかっていうくらい大騒ぎするのです。
でも冷静に考えたら、生徒の1人・オルガを散々人体破壊した挙句、あの見るだけで痛そうなフックをぶすぶす刺し、えっちらほっちら運び出した連中が、
いったいどのツラ下げて、たかが首に2回くらいナイフが刺さった程度で死んだ魔女に大騒ぎしているんですか?なんで私がサイコパスみたいになってるんですか?
普通(?)だったら、「あら、彼女自分から死んだわオホホ」くらいとテンションで来ると思ってたら、やっぱ魔女でも仲間には優しいんですかね…
ホント、ジャニーズファンの集まりに、ジャニーズがサプライズで現れた時くらいの騒ぎっぷりでした。
こんな調子じゃあ、マダム・ブランが死んだ時が心配です(皮肉)
②公演(儀式)の細かいライヴ感
『コクソン』『来る』では、除霊と言う名のフェスが作中で開幕していましたが、『サスペリア』もそれに負けない儀式と言う名のライヴが行われていました。
まあ、観客もいたから、普通にライヴ感があって当然ですが、裏では儀式という意味もあって、あの音量のつまみを上げるカットの必要性がすごくジワります。
やっぱ、トム・ヨークが音楽を担当しているからですかね(適当
あと完全に個人的な意見ですが、ああいう音量上げるシーンを見ると、DJが「盛り上がってるか〜い?」なんて煽るシーンを連想してしまって大変でした。
音量アゲ-「盛り上がってるか〜い?」⇨私(うおーっ!)⇨ミア・ゴス「骨ボギィィッ‼︎‼︎」⇨私「ヒィーッ!」という謎連鎖が起きました。
③ババア狂気の全力ダッシュ
『サスペリア』で特に気になったのが、独特のカメラワーク。
何か気配を感じると、そこへにゅっとズームするんです。
わかりやすく説明すると、『カメラを止めるな!』で、後輩カメラマンちゃんが多用し、撮影陣に「ださっ」と一蹴された、あのズームに近いです。
『サスペリア』で使うと、こうも印象が違うとは…
とにかくイマドキのホラーっぽい演出を廃した結果、若干シュールなシーンも。
それはクレンペラー博士が舞踊団の施設に来た時に、突然魔女2人が飛びかかってくるシーン。
あれは「ぎゃあああ!」と言いながら出てくるからびっくりするけど、いかんせん被害者も加害者も後期高齢者ゆえに、スピード感は皆無。
「大丈夫?そこ段差だけど躓かない?」と、おばあちゃん子の私は別の意味で怖かったです。
カメラも、こちらに来る魔女をじっととらえているだけ(上記画像参照)なので、魔女じゃなくてシュールさだけが加速していきます。
羽交い絞めになって連れていかれるクレンペラー博士の背中は、恐怖心よりも悲壮感に満ち溢れていました…
④ラスト儀式でずっと全裸で踊らされていた生徒
いきなり下ネタで申し訳ないのですが、どうしてもホラーだろうが、アートだろうが、全裸でトリッキーなことをしていると、もれなく「企画モノのAVかな?」という考えが頭をよぎってしまいます。
これは4年間もTSUTAYAでバイトをして、AVの返却処理をしてきた人間が患う不治の病です。
私はあのラスト儀式を見て真っ先に思い出したものが「人間家具」(18歳未満と良心のある人は見ちゃダメ)という狂気のAV(しかもシリーズもの)でした。
このように、聞いているだけで頭パーンっとなりそうな、常軌を逸脱したAVは山ほどあります。
常軌を逸脱した設定で、様々な作品が作られるという点では、サメ映画と似てますね(錯乱
話は逸れましたが、スージーが優雅な地獄と化した部屋を歩き回る画面の隅っこで「うわあああ」と言わんばかりに踊り狂う生徒の姿はなかなかにくるものがあります。
あのシーンの撮影だけで数キロは痩せていそう。
あと、一番最後の両ひじを上げてくるくる回る踊りは真似できそうで怖い。
まとめ
まとめというほどの数じゃなかったですね…
このブログの映画記事全般に言えることですが、内容が分からなかった人の現実逃避記事とでも思って読んでもらえると幸いです…
【ネタバレ】『来る』の"あれ"が何なのか、もやもやしている人に勧める記事
タイトルからして「いったい何が来るのか…?」と、思わせてならないこの映画。
でも安心してください。
見たところで、何が来たのかはさっぱりわかりません。いや、分かるんですけどね。原作には「ぼきわんが、来る」ってハッキリ書いてあるし…
何故、『ぼぎわんが、来る』なのか
『来る』を見て、何が来るのか、その正体が全然分からねえじゃねえか!と、お怒りの声も聞こえてきそうですが、よくよく考えると、本編中に「何が来るのかは重要じゃない」と、ご丁寧に2回も教えてくれるのです。
1回目は、小松菜奈さんが除霊を風に例えて「風邪を引いた原因は分からなくても、治し方は分かるでしょ」とペラペライクメンの妻夫木聡さんに説明しています。
2回目は松たか子が、「何が原因かはどうでもいい。大切なのは、あれをどう対処するかです」と話していました。
要するに、映画は原作と異なり、ぼぎわんだろうとなんだろうと、来るものは何でもいいのです。
一番監督がやりたかったことは、それに対する対抗を描きたかったのではないでしょうか。
事実、除霊シーンはまるでファスでも開催するの?と言いたくなるようなド派手さでした。(あれはあれで本職の人から怒られないか、ホラーとは関係なくヒヤヒヤしましたが…)
それでも怒りの治らない人は、ザキヤマのPR動画を見よう
「そんなもん、宣伝からは1mmも分からねえじゃねえか!」とまだまだ納得できない人も多いかと思います。実際、映画のPR動画では、「あれが何なのか散々煽った挙句、「あれは別になんでもいいんだよーん」となれば、そりゃおこな人も現れれでしょう。レビューも大荒れです(見てないけど)
そんな怒り心頭な方は、ぜひザキヤマが『来る』について、見てもいないのに熱弁するクレイジーな動画を見て浄化されましょう。
なんなら、「"あれ"の重要性は、ザキヤマのコメントと同じくらいのレベルでどうでもいい」という解釈で考えれば、ある意味このPR動画が最も的を射ているのかもしれません…
岡田准一のへぼさが楽しい?映画
「SP」シリーズや「関ヶ原」など、アクションや歴史映画でのイメージが強い岡田さんですが、『来る』では冒頭こそ「金になるならなんでもやるんで…(煙草フーッ)と、アウトローな感を醸し出すも、いざ松たか子の除霊が始まると、「ガキ使」のヘイポーよろしく「うわああああああああ」とか「ひいいいいいい」しか言わなくなります。
あまりにもウザ過ぎたのか、除霊中の松たか子がグーパンでアイドルの顔をぶん殴ったり、ナイフでアイドルの腹を突き刺したり、マンションからアイドルを突き落としたりと、およそあの岡田准一からは想像もつかないほど、ひどい仕打ちを続けます。
これはなかなか見る機会がない(そもそも最近岡田氏が現代劇に出ているイメージすら希薄)のではないしょうか。
そういえば、「主人公っぽい空気を醸し出しておいて、よく見たら話しの本筋に乗っていない」という意味では、『ラプラスの魔女』に出演していた櫻井翔も同じだなあと思いました。まあ、櫻井さんは広瀬すずに顔殴られたりはしてませんが…
まとめ
そんなわけで、『来る』を見てからディスっている人がいたら、ただちにザキヤマの動画を見せて、速やかに浄化してあげてくださいね。
今後の映画ブログの内容について本気出して考えてみた
いっつも、映画を見た感想・レビューを書いて頭によぎることに、「わざわざブログを設けてるのに、こんなまとまりのないクソレビュー書いててもしょうがないよなあー」という、どろっどろの負の感情があります。
実際上手な文章を書かれてる方や、豊富な知識を活かして書かれている方を見ると、ますますそのネガティブな考えが強まるのです。
別にブログなんだし好きに書けばいいじゃん!
と言われればそれまでですが、多分何も考えずに書こうとすると、また筆不精に陥るので、今年は自分なりに「こーゆー映画ブログを書こう」と、決めてみることにしました。
それは...
めっちゃ映画好きな人⇨映画は見れたら見る…程度の人への橋渡し的な内容。
遡ること高校時代。
当時から大江健三郎やカポーティを読み耽っていたあいたたたーな自分ですが、そんなに仲良くない人から「どんな映画が好きなの?」とか「最近オススメの映画ある?」と聞かれることがありました(聞かれるだけありがたいくらいのスクールカーストに属してました)。
当然、映画の話ができてマンモスうれぴーな私は、いらんことまでべらべらと喋ってしまい、相手との温度差は開いていくばかり。
やがて大人になった私は、映画が風船よりも大切じゃないことに気づいてしまい、「いちばん好きな映画は?」と、映画はデート程度でしか見ないような人に聞かれると、死んだ目をして「LA LA LAND...」と答える、いい加減な人間になってしまいました。(本当は『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』)
それでも最近は、相手の映画に対する熱意(と空気)を読んで、なるたけマニアックになり過ぎない範囲のチョイスや内容を喋れるようになったのです。
しかし、そういう場面に遭遇するたびに、「なんでそんな大して親しくもない奴に、こんな気を使わなきゃならんのだ…めんど…」と思うようになりました(笑)
そんな時に、「自分に代わって説明してくれるやつがいればどれだけ楽か…」と、私は人間というか、人と接するうえでギリギリのモラルを平気で踏みにじろうと考えたのです。
それが私が今後書こうと考えている映画のレビューです。
要するに「〇〇って映画おもしろいかなぁ~?」とデートryに聞かれた際に、「このブログ読めば?」と言って読ませてあげれば、相手も「やれこの監督は〇〇でー」といった、変に熱の入った映画トークを聞かされなくて済むし、こっちもいちいち気を使って内容を忖度しなくても済むという。
極めつけは、その映画が面白くなくても、このブログに責任転嫁してしまえば、あなたの名誉も傷つきません。(「このブログ読めば?」とか抜かしてる時点でいろいろダメな奴感すごいですが…)
とりあえず、物は試しで最近映画館で見た『来る』の記事を書いてみようと思います。
もう今更過ぎて、来るどころか通り過ぎて消え去りそうな勢いですが…
もし、あなたの職場・学校で、「お前そんなに仲良くないけどな!」みたいな人から映画の話を振られたら、ぜひ「日刊ねりきり」を活用してみてねっ!
もう日刊でも何でもないけどね!
新年1発目からインフルエンザのお知らせ
あけましておめでとうございます。
わたしは今、インフルエンザA型を発症して3日目で、熱は下がり、残りは喉の痛みだけになりました。
しかしインフルエンザなんて十数年振りに掛かったので、本当に最初の1,2日目はしんどくてしんどくて…
毎晩「予防接種しておけば…」とうなされる日々…(予防接種しておけば…)
うなされ過ぎて麻原彰晃が顔まわりで甘えてくるという、狂気の夢を見るほどでした…
皆さんも少しでも寒気や頭痛がしたらすぐ病院に行きましょう。
あと頭が痛いからってイブ飲むと、インフルの場合は逆効果になることがあるらいしいので、諦めてうなされましょう。
私はイブを飲んでしっかりうなされました。悲しい。
それにしてもインフル検査の際、こよりを両の鼻の穴に突き刺されたのですが、あれ両方やる意味あります?
なんなら奥さんも、念のため別の病院ですが検査してもらった際には、こよりすら使わず検査してもらえたらしいし…あのク○ジジイ…
鼻かむ用のティッシュを渡されましたが、真っ先に号泣した涙を拭きました。
もう子供みたいにメソメソ泣きました(今年28)
あと、しがない派遣民のわたしは、来月の給料が学生バイト並みになることが確定して、また泣きました。
そういえば、一応今年の目標とか、今月の自分ノルマとか考えてたのですが、スタートから派手にインフルしたお陰で、何もかも面倒くさくなり…
なんなら別件のライター募集でテスト記事の締め切りが今日までなんですけど、もうこれも無理ゲーというやつですね。
案外インフルなんて熱下がったら、ゲームやり放題!と思われそうですが、私の場合は頭痛が後を引いてほとんど何もやる気が起きませんでした。
そんなわけで、今年の目標は風邪を引かないことと、あまりメソメソしないことで行きます。
本年もよろしくお願いします。
p.s寝込んでいる間、3回くらいねりさんに枕を横取りされました。血も涙もない…
【ネタバレ】『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』は、どのくらい前作より非情なのか?
監督の交代、劇伴担当の急死など、色々ありましたが、なんやかんや続編はきちんと公開された『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』
前作の監督ドゥ二・ヴィルヌーヴや批評家からの評判も良く、公開前からキャストが口を揃えて『前作よりめっちゃエグい』と語る本作はどれほどなのか、張り切って公開初週に見てきました。
スケールがエグい
(通称「アディオス撃ち」も炸裂)
『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』では、麻薬カルテルの手助けで、テロリストの密入国を許してまうため、まずその描写を始め、かなり女子供容赦無く犠牲になっていきます。商業施設での爆破テロシーンもなかなかに酷いです。
幼い娘を連れた母親も、2人揃って跡形もなく消し飛びます…
それはアメリカ内だけでなく、敵国への反撃でもそう。
誘拐されるイザベラ・モナーちゃんも、おじさんだったら間違いなく精神崩壊しそうな展開を立て続けにくらいます。まだ16歳(実年齢も17歳)なのに…
他にも、本作の拷問シーンはもはや対象に直接苦痛を与えるのではなく、ドローンで対象者の家族がいる家に爆撃するという、お手軽かつエグいことを、まるで息をするかのようにやってのけます。アメリカ怖い。
葛藤がエグい
前作はエミリー・ブラント演じるケイトが、いかに自分の中にやる気や能力があっても、メキシコでは無意味!というのが醍醐味でした。
『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』では、話が割と分かりやすくなった分、各個人の葛藤が浮き彫りに。
予告編とかを見ると、まるでベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロと、マットは進んで対立していくような感じにも見えますが、実際は「テロなんて怖くねえ」と息巻いていた大統領が、ちょっと自分で認可した作戦が暗礁に乗り上げると、あとは現場に責任丸投げしてしまったことで招いた対立なのです。
責任転嫁されたマットを大統領に引き合わせた女上官も「もう全部無かったことにしとけ!誘拐した娘も協力したアレハンドロも抹殺しろクソがあ!」と、マットに丸投げ。
図らずしも中間管理職みたいな立場になったマットの苦悩が始まります。
しかし事情を把握したアレハンドロは、マットを非難することなく「やるべきことをやれ」と伝えるのでした…
アレハンドロへの仕打ちがエグい
前作では傷ひとつつかなかったアレハンドロですが、『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』では、九死に一生レベルの瀕死に陥ります。
それもこれも作戦が破綻して、イザベラちゃんをかばった故なのですが…
とにかく前作よりも、アレハンドロのキャラが明るみになっており、彼の優しやにフォーカスを当てるためか、なかなかにひどい仕打ちをうけています。メキシコで優しさを見せることは命取りなのでしょうか…
中でも彼の殺された娘が聾唖で、そのため手話を使いこなすシーンは彼の優しさを象徴するかのようでした。
マットのラストがエグい
中間管理職になったマットは取り敢えず別れたアレハンドロとイザベラちゃんを追いますが、その道中密入国を斡旋する連中が、アレハンドロに発砲するところを目撃します。
戦友を虫けらのように殺されたと思ったマットは、斡旋連中を蜂の巣にすべく、たかが自家用車二台に、ゴリゴリの軍用ヘリ2台でめちゃくちゃに接近します。
もはや武器を手にさせることもせず、敵を根絶やしにするのでした。
荷台に乗ってる手先の少年たちも、ご丁寧に全員立たせた後に、虐殺レベルで皆殺しにします。
その時のマットさんのご尊顔と言ったら…わたしが一番この作品で好きなシーンです…
おまけに殺す予定だったイザベラちゃんは、証人保護プログラムを使うということで救出する運びに。命令違反に命令違反を塗り重ねたマットのいく末やいかに…
前作が飄々としていたキャラだっただけに、アレハンドロも、自分の手駒程度にしか思ってないんだろうなあ〜と考えていただけに、この展開は胸熱でした。
ちなみにアレハンドロは殺されたと見せかけて死の淵から蘇り、1年後復活した彼はきっちり犯人の前に現れるのでした…
まとめ 第3部はどうなるのか
(本編を見ながらずっと、イザベラちゃん誰かに似てるなあ…と思っていたのですが、ミシェル・ロドリゲスをすごい可愛くした感じに似てる…)
(
本作の中ではっきりしなかった点が、おそらく最後の第3部で描かれるのでしょうか。
・アレハンドロは1年越しに復活したけど、マットとの関係はどうなったのか?(アレハンドロが生きていることを知っているかは不明)
・アレハンドロがラストで出会った密入国を斡旋した少年のその後。(アレハンドロ曰く「将来の話をしよう」と言って、ドアを閉めて2人きりになったところで映画は終わる)
・イザベラちゃんは救出されたあと、どうなったのか?(マット同様、アレハンドロが生きていると知ってるかどうかは不明。ラストでは完全に精神崩壊し、ずっと放心状態)
・エミリー・ブラントはどのように3部作目で関わってくるのか?(カムバックの可能性は公開前から思って噂されている)
この辺りが明らかになるのを期待しています!
最後に地味に衝撃的なシーンだったのが、密入国斡旋をする少年を逃すのに雇われていたのがどこにでもいる赤ん坊を連れた母親でした。
日本でも詐欺で手に入れたお金を何度も人を経由して運ぶ手法で、家族ぐるみで加担してしまった事件が報道されましたが、それに近いものを感じました。
なにより、本当に密入国者にテロリストが紛れていたら、あの母親も間接的とはいえ、テロに加担したことに…
脚本のテイラー・シェリダンの母国に矛先を向ける内容はいつもショッキングです…
ニック・チョンが主演監督を務めたホラーラブバトルアクションコメディ『除霊師』を見ました…
このタイトルに偽りなし…
香港で有名な俳優ニック・チョンが手がけた監督作は、結局何を描きたかったのか?その真相を突き止めました(大げさ)
ニック・チョンと言えば、ジョニー・トー監督作の常連でもあり、本国で大変人気な俳優さんです。
そんな彼が作品のテーマに監督したのは「除霊師」
ホラー映画では普遍的なテーマなだけに、どんな作風になっているのか、気になり見て見ました。
あらすじ
若い女性の幽霊と暮らしている除霊師の主人公ファットは、女と寝ることにしか興味のない相棒と、悪霊を時にコーラで水攻めしたり、時に鶏と爆竹で攻め込んだりと多忙な日々。
そんな時に幽霊に対し半信半疑な女性記者と関わったり、強そうな霊が除霊師を次々と殺してまわり、ファットもその標的に。その幽霊の目的を代わりに成し遂げないと殺すと脅され、さらには同性幽霊が転生まで後数日としり、この想い届けたいファットは一体どうするのか?みたいな話です。描いてて疲れました。
除霊の仕方、アナログすぎない?
そもそも、除霊という方法にアナログもデジタルもないのですが…
いかんせん、ファットの除霊の仕方が物理的法則にのっとりすぎて困惑します。
幽霊に乗り移られた人と肉弾戦を広げるなど、さながら『激戦 ハート・オブ・ウォー』を彷彿とさせる場面も。
そもそも、幽霊もなんでわざわざ他人に乗り移ってまでして肉弾戦に持ち込むのか…もっとポルターなんとか現象とか…あっただろ!
さらにはビニールをかぶって気絶するという、『ビューティフル・デイ』のホアキンも驚きの霊界への移動手段。
しかも霊界の悪霊たちも、なぜか『ワールド・ウォー・Z』ばりの勢いで、ファットに襲いかかります。
そんなゾンビ悪霊を、ファットは手から光線出して一網打尽にします。手から光線?
ヒロインの学習能力、低すぎない?
記者であるヒロインの女性は、ファットの除霊中の動画を見て、デマかどうか調べようと、直接ファットに接触します。
その時にも霊的現象に遭遇したにもかかわらず、その存在を疑ってやまない彼女は、わざわざ他の霊媒師に霊を呼んでもらうことに。
しかし霊媒師がミスって、呼んだ霊が彼女に乗り移るというアクシデント発生。
危うくガソリンを飲んで死ぬところを、ファットに除霊してもらいました。
にも関わらず、今度は勝手にファットの家に上がりこむと、同棲中の幽霊に脅かされ、首にギブスをするほどの重傷を負います。
ていうかさっき自分で霊呼んだのに、なんで「初めて見ましたあああー!」みたいなリアクションしてんの?本当に記者なの?
さらにはラスボス級の幽霊を、これまでの失敗を全く顧みることなく呼び寄せて、呼んだ霊媒師が死にます。
他力本願な上に学習能力がないと、死人が出るようです。
記者なのにおバカ…
ジャンル映画の程度、超えてない?
この映画の最大の謎。それは例の存在なんかではなく、『除霊師』という作品のジャンルです。
昨今の映画はいい意味でジャンル映画の枠を超えているものがありますが、本作は間違いなく、色々詰め込みすぎて、わけがわからなくなっています。
そもそも私はホラー映画の類と思って見たのですが、どうも様子がおかしい。
当たり前のように幽霊はいるし、そもそも除霊の仕方に肉弾戦なんて…私はアクション映画を見てるのかと思い始めました。
しかし、今度はなんだか秘密めいた過去をと因縁を持ったラスボス級の幽霊が登場。
ミステリーものかと思ったら、他にも過去の気になる連中が主人公を含めて2人いるので、一体何の謎が知りたいのかも曖昧に…
さらには同棲している幽霊が、転生してしまうということで、謎を解決しようとしつつ、ファットのその幽霊への想い募らせていくので、ラブストーリー感がどんどんましましに。
そしてなんやかんやラスボスの幽霊を倒し、めでたしと思いきや…まさかのラスト10分に怒涛のメロドラマ展開が炸裂。一緒にデートしたり、お別れのキスしたり、やっぱりちゃんと想いを伝えたくて、またビニール被って霊界に行ったり…
長い…長すぎる上に蛇足…
さらには突然の失恋ラブソング(結局同棲幽霊は転生していなくなる)が高らかに流れ、私の胃もたれは臨界点を突破するのでした…
あの歌…ニック・チョンが歌ってたらマジでいよいよだなあ…
まとめ
唯一の救いは、ごく稀に挟まれるコメディ要素。
あれは素直に面白いので、次はコメディ一本でやったらいいと思います。
少なくとも、もうラブストーリーはやめた方がいいです…
あと幽霊とラブストーリーとアクションを、掛けあわれるのもやめた方が…そんな奴いないか…
【現在150作】Netflixマイリスト全消化計画/11月・猛省編
ヤマダです。
完全に計画は破綻して、私の心もポッキー&プリッツの日よろしく折れました。
まあ、もともと無理のある計画だったのですが、配信終了作品も多くあるから、次第に現実的な数字になったりしないかなという、他力本願甚だしいところもあるっちゃあったのです。
しかしある時、ふとマイリストを見て見たら…
消えたはずの作品がまた戻っている…
どうやら、マイリストに追加した作品が配信終了しても、再び配信が始まったらマイリスト場でも再掲されるという、私にとってはありがた迷惑な仕様が施されていました。
結果的に、最近マイリスト内の作品数を数えたら、以前より増えていたのです…参ったなあ…これではいつまでたっても終わりが見えません…
そこで、もう年内全消化を綺麗さっぱり諦めて、新たに計画を打ち直します。
まず現在の現実的な映画の視聴時間ですが、確実に確保できるのは1時間程度。(しかも、職場の休憩時間という…)
家に帰れば家事をして、猫の世話をし、ご飯を食べて…気づけばもう風呂の時間…
せいぜい2日に1本見れるか見れないかというのが、現実的なところです。
別で書いている記事の締め切りもありますし…
となると、今年は残り46日?くらいなので、23本をひとまずの年内目標にします。
なんという雲泥の差!ホントは残り100本代まで減らす!とか威勢のいいことを言いたかったのですが…悲
しかし、このペースでマイリストを増やさず進めていくとなれば、マイリスト完全消化のめどは300日もかかってしまいます。どひぇー!
もちろんその間にあの映画が見たいとか、あのドラマも見たいとか、たくさん誘惑もあるでしょうから…普通にもう一年くらいかかってしまいそうで怖いです。
まずは今年の23本を見て、来年どうするのか
を考えなくては…
今現在取れる作戦は…
1.まずは2日1本のペースをキープして、その間に締め切り系の物事を終わらせて、余裕を作る。そのできた余裕をマイリス消化に費やす。
2.寝る前の10〜20分を使って地道に視聴時間を増やす。
3.2.に関係しますが、とにかく隙間時間をマイリス消化に費やす(ただ1つの作品をそんなに刻んで見ることに意味があるのかは疑問)
それにしても、なんでそもそもこんなにマイリスト溜まったんだっけ…好きな監督で簡単に調べられるようになってるからか…?あのキャスト・スタッフの名前をタップしただけで一覧出る機能めちゃくちゃ便利ですよね…
だからか……
ちなみに今一番見たい映画は、『サスペリア』です…