『ザ・レイド』のギャレス・エヴァンス監督の新作がnetflixで配信されると聞いて
その名もずばり『アポストル 復讐の掟』!すごい強そうなタイトルですが、果たして…
舞台は1905年。身代金目的で謎のカルト教団に誘拐された妹を救出しようと、とある孤島に辿り着いたトーマス・リチャードソン。ほどなくして教団は、この男に罠を仕掛けたことを後悔する羽目に。カルト教団の奥深くに潜入したトーマスは、教団の根底に潜む秘密を次々に暴いていきます。(ネトフリ公式サイトより)
予告編を見た感じ、結構トーマス・リチャードソンもぐいぐい加虐されてるように見えたのですが、そういう意味で復讐の掟なんでしょうか?
少なくとも私なら、こんな殺る気満々な顔した人を、罠にはめようとは思いませんが…
監督は『ザ・レイド』にてスピード感あふれるシラットアクションで度肝を抜いた,ギャレス・エヴァンス。
主演はイコ・ウワイスではなく、『ザ・ゲスト』のダン・スティーヴンス。
そりゃそうですよね、イコさん教団に送り込んだりなんかしたら、無傷かつ素手で壊滅させてそう。オォォォォォオ!!!とか叫びながら。(そういう意味でも『マイル 22』はやはりミスキャスティングでは?と思わずにいられない(誉め言葉))
そもそもバッキバキのアクション撮ってた監督がいきなりホラーってどうなの?と思ってたら、もともとオムニバスでホラー作品に参加するなどの経歴もあるようで、期待が高まります。
なんなら、予告編にめっちゃ『ザ・レイド』っぽいカットもあったし。
(これは強い。そりゃ罠仕掛けたことも後悔するわ…)
ここんとこネトフリオリジナルと言ったら、ラブストーリーかSFばかりの印象だったので、久々にこういう悪趣味な映画が出てきてテンアゲ状態です。
予告を見てもすでに「痛ってぇ…」とつぶやきたくなるシーン満載。
この拷問器具も、いい感じに経年効果出ていますねえ。もう何人もの頭蓋骨に穴開けてきたんだろうなあ…しみじみ。人間の歴史と業の深さをビシビシと感じます。というかドリルの側面についてる、鋸みたいな部分が最高に悪趣味でたまりません。
別の角度からも確認しておきましょう。
教団に誘拐された妹を救うとか、『サクラメント 死の楽園』を思い出さずにはいられないのですが、あの作品は実話だっただけに、本作もなにか元ネタのようなものがあるのでしょうか?
とりあえず、予告からは『グリーン・インフェルノ』を確認しました。
とても手間暇がかかっているように感じます。「やるなら全力で」という教団の強い意志を感じ取れます。
今や映画の拷問シーンでさえA.Iの時代ですが(適当)、やっぱり手間暇かけてこその拷問。汗水血を流してこその拷問です。
ボタンをポチっ押して、対象がシュンっ!と消えたところで、私たちには何も残りません。
音楽だってMP3で聴くより、レコードで聞いた方が味が出るじゃないですか。そういうことです。
そういう意味では、本作の過激なシーンに期待したいです。
レバーを一生懸命回す。断末魔が響き渡る。肉体が損壊する。この拷問プロセスを丁寧に描いてこそ、観客にカタルシスが生まれるのです。カタルシスってなんだっけ?
まあ、私は虫も殺せないような人間だし、たぶん拷問される側の人間なので、ちゃんと見れるかなあ…
『アポストル 復讐の掟』10月12日配信ですって!