【2行目からネタバレ】『MEG ザ・モンスター』がコメディとして楽しめた理由
先日、夏の締め的なノリで『MEG』を見てきました。
ズバリ、『MEG 海獣惑星』でした!ドーン。
過去に救難船を助けている最中に、ジェイソン・ステイサムがメガロドンに遭遇。そいつから助かるには、救助の途中だった人々を見捨てて、救難船を爆破しないといけない規模のサメだったのです。
しかしまわりからメガロドンの存在など信じてもらえず、ひどい非難を受けたステイサムはタイに移住し、自堕落の極みのような生活を送ります(『ハミングバード』みたい)
そんな時に、研究所でより深い海底が存在するという仮定をもとに、潜水艇を送り込むと、なんと本当に道の海底が存在!しかしメガロドンもそこにいた!ステイサムはなんやかんな助けに来てくれますが、救難船が海底から抜け出した軌道が、メガロドンが海底から出てくる道になってしまい、どんどん水面下に現れる…
というパニックもの。
因みにどこかのサイトで「『MEG』はコメディ路線で作ったから興収的にも成功した」と拝見したのですが、予告から見てもゴリゴリのオーシャン・スリラー(?)です。
いったいどのあたりがコメディやねんと思って見ていたのですが、それは物語中盤の、MEGが海面にまで姿を現した時。
いかんせん、他の国にメガロドンの事が公になる前に、見つけ出してしまった張本人たちで始末しようとするのですが、時間がないので大掛かりな設備が投資できず。
結果、ステイサムがウェットスーツに、おもちゃみたいなシュノーケリングつけて、「いきなり黄金伝説」よろしくモリを片手にメガロドンに(クロールで)接近するという、当人はいたってガチなのに、視聴者にはシュール以外の何物にも見えない展開が待っていたのでした。
(MEGかな?)
だって今21世紀ですよ?なんで追跡のためのGPSをつけるのに、無人島のよぬこ濱口を動員しなければならないのか?メガロドンに近づくにつれ「ひたすら泳ぎ続けて…♪」と悲しく口ずさむステイサムだけがハードボイルド。
結果的になんとかGPSを取り付けるのに成功しますが、そこからメガロドンの追撃を逃れるのに、船につけられたワイヤーが巻き取られ、ステイサムはすごいスピードで生身のまま逃げます。
なんか知らないですけど、ワイヤーでステイサムがぎゅーーーんッ!!って引っ張られていくシーンはめっちゃ笑えました。釣りの餌みたい。
そして何とか毒をもってメガロドンを倒し、チームで大盛り上がりをしていたその時、なんともう一匹さらに巨大なメガロドンが現れ、ハルオステイサムたちを襲います!
ゴジラメガロドン・アースはその後、ホイホイとイケイケなパリピが集う三亜湾に侵入し、アホで糞バカそうなおっぱっぴー共を食い散らかしていきます。この辺は私の中で最も爽快なワンシーン。ざまあああー!
さらに騒動を聞きつけマスコミのヘリが数台来るのですが、メガロドンに気を取られすぎて、ヘリ同士が衝突。
その残骸がステイサムチームの船に墜落し、船ごとお釈迦になるというマスゴミっぷりも炸裂。
しかしメガロドン・アースの検討むなしく、人類最強の男・ステイサムによってあの世に葬られてしまいした。めでたしめでたし…
それにしても「いや、普通無理だろそれ」というシーンも、ステイサムが演じると全然違和感ないのはすごいと思いました。言ってそんなにステイサム作品見てないんですけど…
もし次回作があるとするなら、ビルサルド族のステイサムが、メカメガロドンシティに己の身を全て捧げて、メガロドン・アースとバトルを繰り広げる展開に期待したいです。